■クランプメーターの使い方
地震、そして福島原発の事故による停電の関係でしょうか、このページの訪問者が増えるようなので専門の方でなくても解るようにクランプメーターの写真を追加しました。
クランプメーターの使い方としては測定したい電気機器の電線の片側をクランプ(はさむ)して表示された電流値を読めばよいのですが、そのままでクランプできる家電製品はありません、クランプする為の専用の器具があり販売もされてますが自作することも可能です
(※やる場合は自己責任ですよ!)
写真のように短い延長コードの線を真ん中から裂いて使います、短い延長コードは100円ショップにも売ってます、線の中央をカッターナイフなどで少し切れ目をいれれば後は手で簡単に裂くことができます、
この時被服が剥がれて電線がむき出しにならないように気をつけてください 無論コンセントに挿したまま加工は絶対しない事!感電&火傷など痛い目に遭います。

>> 6.24アンペアなので624ワット消費していることがわかります(参考です)
>>以下扇風機の風の強さでの違いです(参考です)
■節電について思うこと
待機電力を切って節電すると電気製品によっては大きな節約になることは間違いではありません しかし、むやみやたらと切っていたのでは不便ですし無駄な努力かもしれません
●「どのくらいの待機電力があるか知ってます?」
電気をどれくらい消費しているか知る手段としては
【クランプメーター】が便利です これは電線の中を流れる交流の電流(100Vコンセントなど)を計る計測器です 昔は高価で1万円ほどしましたが最近は千円ほどでも売ってます 本格的に使うには専用の器具も必要ですが家庭で使うなら100キンで短い延長コンセントを買ってきて線と線の中央を開いて線の片方にクランプメータを挟めば測定できます
難しいという方は
【エコワット】という手もありますが、待機電力のような小さな値には不向きです
●「節電する機器の優先順位をつけてみては!」
日ごろ何となく使っている電気製品ですが、頻繁に利用するものと偶にしか使わないものがありますので使う頻度と手間によって分けます 我が家のプリンター+プリントサーバ+ハブの待機電力が合計で7Wですが家族も頻繁に使うので切ることはありません 扇風機の待機電力が5Wありますが風呂上りと寝る前に回す程度なので都度コンセントを抜いてます 電気ポットは結構食いますが頻繁に使うので抜きません 洗濯機と乾燥機は1日1回ですが待機電力がほとんどないので抜きません
・・・でも旅行のときはほとんど抜きます
●「節電が製品寿命を縮める場合もありますが知ってますか!?」
節電する人の多くがあまり考えたことないと思いますが専門知識のある人なら常識です 機器に電気が流れると熱が出て部品が膨張します、電気を切ると熱が冷めて部品が収縮します これが繰り返されると疲労して壊れてしまいます 針金を曲げたり伸ばしたりしているとやがて折れてしまうのと同じなのです 特に影響を受けるのが「電解コンデンサー」という電子部品でほぼ全ての家電製品に使われているます 壊れると発火したり破裂するケースもある重要な部品です メーカーは通常の使い方なら10年くらいは問題ないよう設計してますが、節電でコンセントを度々抜き差しする行為は想定されていないので寿命を早めてしまいます 節電はできても壊れたのでは「節約」とは言えませんので高価な物や大切な物はコンセントを抜く前に「壊れても悔いはない」か考えてみましょう
●「手段を変えれば節電かも?」
蛍光灯(非インバーター)は連続で点灯していれば1年間は切れませんがもし15分毎に点灯・消灯を繰り返すと2週間と持ちませんので度々オン・オフすると電気は節約できても不経済です でも点灯管を「電子点灯管(電子グロー)」に交換するとオン・オフによる劣化が抑えられますので節約の手助けになります 参考ですが1年ほどで切れた洗面台の蛍光灯を電子点灯管に変えたら10年以上持ちました
また、家族がトイレの電気を度々消し忘れるので 不向きと知りながら白熱球から電球型蛍光灯に変えました、節電にはなりましたが寿命が早いのと冬場気温が低いと点灯直後は大変暗いです 何度議論しても平和的解決に至らないので、この夏高価なLEDランプを購入しました 半年経ちますが点灯も早く冬場も明るいです
・・・平和も保たれましたのでLEDランプは良い買い物でした
(電子点灯管:早くから各メーカーで開発されていましたが点灯時に蛍光灯への負担が少ない関係で寿命が延びる傾向があり普及すればメーカーが損するので長らく特殊環境でのみこっそり使われていました、しかし国内に蛍光灯の処分施設が少ないことや環境への配慮また企業のCO2の削減などにより 開発から約15年後に家電品として市販されるようになりました)
●「面白いところでは・・・」
冷たーく冷えた物が大好きなので結婚時に冷蔵庫は巨大な物を買い求めました、もちろんそれなりに電気を食います 冷凍食品はギッシリ!麦茶にジュースにビールと食品満タンの喜びに浸ってたのですが ある日徒歩2分の所にスーパーマーケットができました その直後から冷蔵庫の中が激変!食品をダメにする機会が増えてゆきました 手軽に生鮮食品が手に入るので冷蔵庫に頼らなくなったのです この結果ギッシリ入っていた冷蔵庫が今では空っぽの状態です
(その後初代冷蔵庫は酷使していたせいか壊れてしまいました)
この事から「スーパーの近くに住む」=「節約になる」だと思います!
「トイレの電気を3回消し忘れたら離婚されても文句は言えない」かもしれませんよ!
「参考になった」という方、ご覧いただきありがとうございます。
「違うだろう」と言いたい方、それも正解かもしれません ありがとうございました。